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干渉SAR解析

InSARでの使い方

干渉SAR(InSAR)の原理
合成開口レーダー(SAR)では、地表の対象物からのレーダー反射波の強度に加えて、反射波の「位相」を得ることができます。地表の同一の場所に対して2回のSAR観測を実施し、それらを干渉させて差をとることによって、数㎜から数㎝の距離差の情報を利用することが可能になります。
これが干渉SAR(InSAR)の原理です。この原理を応用して、地盤沈下、自然災害に伴う地殻変動の観測を行うことができます。

熊本地震発災前後の、干渉SAR解析データについて

観測日の異なる 2 時期以上の観測データ(反射情報)の差から、地表面などの変位(地面がどれだけ動いたか)を測定することができます。
このような解析方法を、InSAR解析と呼びます。本解析手法は、地盤変動監視や都市変化の推定などの分野で用いられています。 下図 は、2016 年の熊本地震発災前後の観測データを用いて地盤変動を InSAR 解析で推定したもので、震央から断層に沿って変動が起きたことが確認できます。

地盤変動を InSAR 解析で推定

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要素技術としての干渉SAR解析

干渉SAR解析:レーダー衛星データを干渉処理し、情報を取得する技術
干渉SAR解析は、同軌道から得られた複数時期のレーダー衛星データを干渉処理することで、地表面の沈下や隆起等の変位情報を取得する技術です。位相情報を利用することで数mmから数cmの変位を把握可能であり、衛星解析の種類としてはレーダー衛星に特有の技術となります。

図2.jpg

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