ALOS-3

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トンガ海底火山噴火(光学衛星画像)

2022年1月15日、トンガの首都ヌクアロファの北約65キロメートルに位置する海底火山フンガトンガ・フンガハアパイで大規模な噴火が確認されました。

噴煙が最大2万メートル(20キロ)近く、半径260キロにも広がったとされています。
日本の地球観測光学衛星ASNARO-1は、火山及び首都ヌクアロファ付近の画像を撮影しました。
以下の画像から、285ヘクタールの火山島の大部分が消失した可能性があることが分かります。

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火山灰の堆積

火山噴火前と噴火後のトンガ沿岸部の画像を比較すると、北側を中心に火山灰が堆積していることが分かります。以下は、北沿岸部に位置する太陽光発電所とその周辺を撮影した画像です。

火山噴火前の画像を見ると、ソーラーパネルや周辺の道路、建物の屋根の色の違いがはっきりと分かります。一方、噴火一週間後の1月22日画像では、全体が灰色に変化し火山灰が堆積している様子が見て取れます。

2月に入ると、ソーラーパネル上の火山灰の除去が進められ、少しずつ復旧が進んでいることが伺えます。


jp_Before the eruption.jpg

jp_After the eruption_1.jpg jp_After the eruption_2.jpg


※本記事に掲載している画像は、ASNARO-1により取得された画像をWeb表示用に圧縮加工したものです。
※本記事は、50cm分解能の衛星画像を使用した事例紹介です。分解能80cmのALOS-3衛星画像でも、同様の分野で活用されることが期待されています。