PALSAR-3

ALOS-4搭載のLバンド合成開口レーダPALSAR-3は、Lバンドの電波を空間に放射し、
地表面から反射される電波を受信することで情報を得るマイクロ波センサです。
ALOS-4には3種類の観測モードがあります。

  • スポットライト
    モード
    (SPT)

    最も詳細な観測を実現する分解能1m×3m(観測域35km)

  • 高分解能モード
    (SM)

    分解能3m、6m、10mから選択可能(観測域100km or 200km)

  • 広域観測モード
    (WD)

    広範囲を一度に観測できる(分解能25m、観測域700km)

これらの中から目的に応じて適切な観測モードを選択することで、最適な観測を行います。

PALSAR-3の主要諸元

観測モード 高分解能3mモード 高分解能6mモード 高分解能10mモード
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
分解能 [m]
(※1)
レンジ 3 3 3 6 6 6 10 10 10
アジマス 3 3 3 6 6 6 10 10 10
観測幅 [km] (※2) 200 100 100 200 100 100 200 100 100
偏波数(※3) 単偏波
2偏波
単偏波
2偏波
フルポラリメトリ 単偏波
2偏波
単偏波
2偏波
フルポラリメトリ 単偏波
2偏波
単偏波
2偏波
フルポラリメトリ
観測モード スポットライトモード 広域観測モード
分解能 [m]
(※1)
レンジ 3 25
アジマス 1 25
観測幅 [km] (※2) 35 700
偏波数(※3) 単偏波
2偏波
単偏波
2偏波

※1: 赤道上のグランドレンジ面、入射角37度で規定する。
※2: 赤道上のグランドレンジ面で規定する。
※3: 偏波基底は直線(水平/垂直)とする。

PALSAR-3観測モード毎のシーンサイズ

高分解能3m/6m/10mモード(観測幅200km、観測幅100km、フルポラリメトリ観測)の観測データは、レンジ方向のシーンサイズがALOS-2と同等となるように分割される。

観測モード スポット
ライト
モード
高分解能3mモード 高分解能6mモード 高分解能10mモード 広域観測
モード
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
シーン幅 [km]
(レンジ方向の距離)
35 50~59 50~62 50~62 50~59 50~62 50~62 39~70 43~70 43~70 703
シーン長 [km]
(アジマス方向の距離)
35 70 70 70 70 70 70 70 70 70 335

PALSAR-3プロダクトの処理レベルの定義

レベル 定義 フォーマット
レベル1.1 レンジ圧縮及び1ルックアジマス圧縮を行い、スラントレンジ上に 投影した複素画像(振幅と位相の情報を含む)である。 CEOS(※)
レベル1.2 各種補正処理を施し、シングルビームでの観測相当に変換した 信号データ。ユーザ自身で映像化を行う必要がある。 CEOS(※)
レベル1.5 レンジ圧縮及びマルチルックアジマス圧縮を行い、グランドレンジ 上に投影した振幅画像(ジオリファレンス又はジオコード)である。 CEOS(※)
/GeoTIFF
レベル2.1 L1.5にオルソ補正を施したグランドレンジ振幅画像である。 CEOS(※)
/GeoTIFF

※CEOSフォーマット:SARイメージファイル

PALSAR-3プロダクト処理レベルの特徴

項目 処理レベル
1.2 1.1 1.5/2.1
測地座標系 ITRF97
準拠楕円体 GRS80
シーン移動(※1) -5~4(-25~20)
出力偏波の指定 指定可
干渉波ノイズ除去 ON/OFF
シーン結合 指定可(※4) -
ユーザ定義のシーン - 指定可
レンジ窓関数 - 矩形
アジマス窓関数 - 矩形
レンジアンテナパターン補正 - ON/OFF
アジマスアンテナパターン補正(※2) - ON/OFF
マルチルック数 - 1
偏波間校正(※3) - ON/OFF
広域観測再生方式 - バースト方式/
フルアパーチャ方式
バースト方式
地図投影法 - - UTM/PS/MER
フレーミング - - Geo-reference/Geo-coded
リサンプリング法 - - NN/BL/CC/CC66
ピクセルスペーシング - - 下表参照
DEM種別(※5) - - AW3D30/
国土地理院数値地図/
SRTM

※1 広域観測の場合はカッコ内の値
※2 広域観測L1.1バースト方式または広域観測L1.5/2.1の場合のみ指定可能。それ以外は常にOFF。
※3 フルポラリメトリ観測のみ。
※4 シーンは高分解能3m/6m/10mに限りレンジ方向に結合可能であり、アジマス方向には結合できない。
※5 L2.1のみ選択可

ピクセルスペーシング[m]

観測モード スポット
ライト
モード
高分解能3mモード 高分解能6mモード 高分解能10mモード 広域観測
モード
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
観測幅
200km
観測幅
100km
フルポラ
リメトリ
観測
L1.5 0.625 2.5 2.5 2.5 3.125 3.125 3.125 6.25 6.25 6.25 25
L2.1 0.625 2.5 2.5 2.5 3.125 3.125 3.125 6.25 6.25 6.25 25
  • 方式①(バースト方式)

    バーストごとにレンジ圧縮及び1ルックアジマス圧縮を行う。シグナルデータはバーストごとに作成されるが、同一スキャンかつ同一偏波に属するデータは同じイメージファイルに時系列順に格納。

  • 方式②(フルアパーチャ方式)

    バースト間のゼロ埋めを行い、レンジ圧縮及び1ルックアジマス圧縮を行う(処理はスキャンごと、かつ偏波ごと)。